短大茸の苗床

ソシャゲとか日記とか

カラオケ

僕はよくカラオケに行く。お供は日によって違うが、週1くらいの頻度で行く。なんなら一人で行くこともある。

 

一人カラオケ、通称『ヒトカラ』は気楽である。誰にも気を使うことなく好き勝手歌える。今日はリンダリンダを90点以上出すまで何度も歌った。

 

だが、他人と行くカラオケは楽しくもあるが、疲れもする。カラオケというものは、親しい人と行くこともあれば、ある種顔合わせ的な用途で使われることもあるからだ。

 

今日書くのは後者についてである。

 

いきなりだが、人付き合いとは妥協点の探り合いである。

 

どの程度の態度で接すればいいのか。どの程度なら趣味の話題に踏み込んでいいのか。

 

これらをお互いに探り合い、丁度いい落とし所を見つけるものである。

 

それほど親しくない人間とのカラオケというのは、まさにそれの延長線上にある。相手の年齢、好きな曲などを探って選曲する必要があるのだ。

 

そこまで気を使う必要があるのだろうか?と思った人は、想像してほしい。

 

対して親しくない人間が、全く知らない曲を歌っている閉鎖空間を。

 

タンバリンを叩く手は止まるし、マラカスを机に起き、ドリンクを啜ることしかできないであろう。

 

自分がやられて嫌なことはしないのが人付き合いの前提であるし、それが関係形成の序盤なら尚更である。少し相手に合わせすぎるくらいが丁度いいのだ。

 

そういった思想もあり、僕は多種多様な曲を歌うことができる。全日本対応カラオケ盛り上げマシーンと呼んでいただいて構わない。

 

さてそんな僕だが、つい最近、友達の友達程度の間柄の人間とカラオケに行ってきた。

 

前々からネトマとかで一緒になっていたので、お互いネット上では仲が良いのだが、生活圏が大きく離れている為(僕は千葉で彼は和歌山)、実際に会うのは4回目であった。

 

彼から土産を受け取った後、なんとなくカラオケに行くことになった。僕の地元には他に遊ぶ場所がないので、必然と言えるかもしれないが。

 

カラオケボックスに入り、僕から歌うことになった。カッコつける相手でもないので、ある程度趣味寄りの曲を歌った。ジャンヌの「月光花」である。

 

僕はJanne Da Arcが好きである。中でもイチオシは「DOLLS」(Janne Da Arc DOLLS Live - YouTube)なのだが、まずジャンヌファンでないと知らない。

 

だが月光花は、アニメ「ブラックジャック」の主題歌だったこともあり、同世代なら割とみんな知っている。

 

自分の好きなアーティストを歌う時も相手が知ってそうな曲を選ぶのが大事であると僕は思っている。

 

その後、相手が歌って来た曲が「メリッサ」である。言わずもがなな有名曲。無難な一手である。

 

ただその無難さの歪さを僕は嗅ぎ取った。同類にしか嗅ぎ取れない臭い。

 

「コイツ、俺と同じ“合わせ型”か…?」

 

そして次に僕のBUMPにRADを合わせてきた時点で確信した。間違いない。コイツも全日本対応カラオケ盛り上げマシーンだ!!

 

通常、同じタイプのカラオケマンに出会った時はレパートリーの削り合いになる。

 

相手の守備曲を剥がしつつ、趣味曲を晒させる死闘が始まるのである。

 

とはいえ、今回はネット上とはいえそこそこ長い付き合いの相手。多少の無礼は赦されるだろうと、思い切って言ってみることにした。

 

「もう趣味全開で歌いません?」

 

少しの静寂の後、彼は笑った。結局お金を払ってるし好きな曲を歌うのが一番いいのだ。

 

レパートリーが多いということはお互い知っている曲も多いということだ。多少趣味に寄っても十分カバーできる。

 

そこから相手はひたすらジブリを歌っていた。僕はプロ野球応援歌を歌っていた。

 

カラオケボックスを出た後、お互いの感情は“楽しかった”で統一されていた。

 

ある程度距離がある間柄でも、変に相手に合わせなくていいのかもしれない。

 

これから仲良くなろうとする相手には、お互いの趣味を理解してもらうことも重要なのかもしれない。

 

そういったことを学んだ貴重なカラオケだったといえる。本当に楽しかったのでIINさん、またカラオケに行きましょう。

 

 

 

 

後日、部活の先輩方とカラオケに行くことになった。先日の教訓を活かし、初手から趣味全開の「六甲おろし」を歌った。

 

珍獣を見る視線が僕に注がれていた。

 

 

 

 

 

人付き合いって難しいな。